記録001(2023年7月23日)S
記録001(2023年7月23日)S
記録では、ひどい発言も載せますので、読む際には注意してください。
2023年7月23日日曜日
ここのところ、Twitterのトレンドに、常に性的マイノリティの話題があるように思う。今(20:40)見たら、LGBTQがトレンドに入っていた。以下のような感じ。
さて、ここ最近起きたことの記録をしておきたい。
りゅうちぇるの死亡事件
まず、最も衝撃的だったが、すぐに話題に上らなくなったのは、2023年7月12日に芸能人のryuchell(りゅうちぇる)が死んでしまったこと。自分で死んだとみられている。
7月12日に一斉にTwitterのタイムラインで「ニュースをみなくていい」とか「死んでしまった」などのツイートが流れてきたのを見て、不吉だと思ったことを覚えている。
5年前、つまり2018年にお茶の水女子大学が学生としてトランス女性を受け入れる予定があることを発表してから、トランス排除的な動きの第二期が始まったとみることができると思う。そして、LGBT理解増進法という名のLGBT差別増進法が国会で通る過程でトランス排除的な動きはより広く拡大して第三期に入ったと考えることができる。
このような状況のなかで、トランス女性として知られていた有名人が亡くなったという事件は、自分のまわりでも大きな動揺の波をもたらした。まず、この事件を受けてメンタルを崩した友達が二人いた。個人的にはボスに大丈夫かと確認された。友達はゼミ発表でなぜか関係ないこの事件について聞かれたそうだ。Twitterにはもはやトランス女性のコミュニティはほとんど鍵垢に移行したか、壊滅しているだろうから、どのような受け止め方をされているか分からない。しかし、ショックを受けている人が少ないと考えるのは、難しいだろう。
とはいえ、りゅうちぇるが苦しむ理由は、上で紹介した流れというよりも、りゅうちぇる自身へのバッシングであったと考える方がよいだろう。たとえば、次の記事ではそのような見解が紹介されている。
たとえば、この記事についているコメントはYahoo!ニュースのコメントにしては差別的なものが少ないが、次のようなコメントもある。
死んだら美談にうんざり どう考えてもわがまま
だとか
女を演じて
結婚して子供をもうけた事が
今の法律の邪魔にもなりえる
男としての役割しながら
女性としてとかありえない
だとかがある。
りゅうちぇるへのバッシングはひどく、ある友達は亡くなる前からよく怒っていたことを覚えている。
そして、りゅうちぇるが亡くなったことを受けて、エストロゲン(いわゆる「女性ホルモン」)が精神の健康にマイナスの影響をもたらすという情報が回るようになり、ホルモンによるトランジッションに対する偏見が増大している。
『トランスジェンダー入門』大人気
周司あきら(しゅうじ・あきら)と高井ゆと里(たかい・ゆとり)の新書である『トランスジェンダー入門』が良く売れているというニュースもあった。
【感謝】発売から数日ですが、『トランスジェンダー入門』重版が決まりました!早速手に取ってくださった皆さま、ありがとうございます。この本を必要としている方に少しでも届くように、そしてもっと色々な言葉が世に増えるように、これからもこの本をよろしくお願いします。https://t.co/LvUXocujMX
— 高井ゆと里@『トランスジェンダー入門』発売🎉 (@Yutorispielraum) 2023年7月20日
7月14日に販売され、7月20日には重版が決まっているので、かなり売れていると考えられるだろう。実際、自分も買いにいったが、売り切れていた。
トランスジェンダー入門がTwitterのトレンドに入った時もあった。
さて、「トランスジェンダー入門」という題名自体には批判が可能だろう。トランスジェンダーがまるで学問の名前みたいに扱われており、権威化しているともとらえるからである。つまり、問題がある売り方になってしまっている。しかし、信頼できる著者による本が、この時期に「入門」という形で出版されることはかなり重要で、これから起こるであろう「素朴な質問」の形をした差別的な発言に対して、「入門書を読んでください」という返し方ができるのは、大事だと思われる。
とはいえ、批判は重要であり、自分が観察したなかで最も早く批判を出した文章を消化しておきたい。
『トランスジェンダー入門』に関して気になったことなど
まだ読めていないので、内容などは見ていません。
また、いずれ。
(S)